ここまで私が新卒で勤めてきたブラック企業について綴りましたが


今回は打って変わって、ブラックではない企業の研修について綴ります。
前回記事と比較して、ブラック企業との違いを感じていただけたらと思います。
前回の経験より怯える私
今度の会社ではどれだけ叫ばされるのだろうか
どれだけの始末書を書くのだろうか
幾らの罰金を払わされるのだろうか
今思えば、もはや狂気の沙汰ですが当時の私は研修に対してかなり恐怖感を抱いていました。
研修初日は2/14バレンタインデー
何の因果か新卒研修と同じ日付にスタートしました。
前回の反省を行かし、怯えながら30分前に研修室の扉を潜ろうとする私
・・・が、しかし
始業30分前なんて誰も出社していません。
夢かな?
と思い自らの頬を引っ張りつつ、人が来るのを待つこと20分
ようやく研修官登場
研修官「早いねぇ!10分前なのにもう居るなんて思わなかったよ!部屋片付いてなくて申し訳ないけどその辺座って待ってて!」
夢かな?(2度目)
そして続々登場する同期達
新卒研修では学歴モンスターのオンパレードでしたが
今回は転職組ばかりが集められたということもあり、学歴も違えば職歴もバラバラな人達が集められました。
中でも、元パティシエという経歴をもつお兄さんからバレンタインということもあり休憩時間に手作りチョコレートのプレゼントがあったのは印象深かったです。
ホワイト企業の研修は、開始前から穏やかな空気が流れる
研修最初の課題:ババ抜き
とはいえ皆転職には訳ありな人々が集められ
同期の半数以上は私のようなブラック企業から命からがら抜け出した人間でした。
研修官はその事を知ってたのでしょう。
研修官「皆転職活動お疲れさま!同期間の仲を深めるため、今からババ抜きをしよう!」
夢かな?(3度目)
そこから1ヶ月間の研修の中で、ババ抜きをしない日は無かったです。
まさに遅れてやってきた人生の夏休み。
ババ抜きが終わり、仲も深まったところで次の課題が言い渡されました。
研修官「よし、amaz○n primeで映画を観よう。」
そもそも課題じゃなかった。
研修官「正直ビジネスマナーとかやるよう上から言われてるけど皆転職組でしょ?見た感じやべー奴居なさそうだからそんなことしないで映画観よ、映画。」
研修官の一存でそれ判断して大丈夫なんでしょうか。
若干不安になりつつも当時流行っていた銀○の実写映画を鑑賞し、休憩時間突入。
そう、休憩時間ですよ。
人生初の休憩時間です。
お恥ずかしい話ですが、普通の社会人には休憩時間が存在するということを、この時初めて知りました。
今までの昼食といえば、研修期間中は昼食抜きが当たり前
本配属後も、塾の校舎間移動の際に運転中に赤信号の間に片手でつまめる物を胃の中に入れていたので
なにも考えることなく設けられた休憩時間に思わずうるっと来てしまいました。
ホワイト企業では休憩時間が設けられる
午後研修:ビジネスマナーテスト
午後研修が始まり、遠隔ビデオで他地域の研修生と合同での研修が始まりました。
他地域研修官「えー、それでは午後からは午前中学んだ事を活かしてビジネスマナーテストを行います。」
なんかこうなる気はしてました。
ビジネスマナー研修をせずトランプして映画見てた私達は一抹の不安を覚えましたが
他地域研修官「では、研修官はテストを配ってください。」
ここで突然遠隔マイクを切る研修官
研修官「よし、今からこの試験の答えを配るから皆はテストを受けているフリをするように。」
人生初の合法カンニング。
ちょっと前まで塾講師としてカンニングを取り締まる立場に居たことが自分でも信じれなくなりました。
研修官「でも、全問正解にすると怪しまれるから数問間違えて回答するようヨロシク!」
しかもカンニングのコツまで教授される。
満点合格じゃないと許されなかったあの数々の試験は何だったんだろうか。
・・・夢かな?(4回目)
まとめ
以上がホワイト企業での研修概要です。
一般的なホワイト企業よりもかなり易しい研修だったように感じますが、
研修官の優しい人格に救われた1ヶ月間でした。