習い事の先生や、学校・塾の先生は
子供の持ってきた提出物を見る機会も多いです。
そんな時、普通に丸付けをするだけでなく
ひと工夫加えていくと、子供はやる気になります。
今回は、そんな提出物の返却の際に使える工夫を3つ紹介していきます。
英語でひとことコメント
答案の余白に大きな字で「good」や「perfect」などの褒め言葉を書いてあげます。
小学生向けの英検の教科書に一例が掲載されているので、こちらも参照にしてみると良いでしょう。
また、英語塾など、英語を教える機会のある場合は
答案を渡す際に一人一人に書いた単語を読み上げながら褒めていくと
子供のヒアリング能力も向上するのでおススメです。

スタンプで評価する
市販のスタンプを使って、提出物の点数を評価すると
子供たちにもわかりやすく、指導側も簡単にプロらしい答案を作ることが出来ます。
評価内容は三段階から五段階が理想なので、スタンプもそれに応じた種類購入すると良いでしょう。
と言うのも、あまり評価方法が増えすぎても指導側の手間が増えてしまう為です。
塾講師時代、凝りに凝った答案を作ろうとするあまり、10種類のスタンプを用意していた同僚が居ましたが手間がかかる上
渡された子供も自分の評価がどの段階なのかわからない状況を引き起こしてしまいました。
評価方法を細かくしたい場合は「ABC」や数字を用いた評価方法に切り替えてみて下さい。
新しい評価方法を用いる際の注意
どんな評価を行う場合にも以下の評価説明は欠かせません。
1 評価の方法
(スタンプ、ABCなど)
2 評価の段階
(一番上の評価の時はA、どの種類のスタンプが何番目の評価かなど)
3 一番上の評価を取る方法
特に、上二つは新たな評価制度を使用する前に説明しないと子供が混乱してしまうので注意が必要です。
説明する時は、淡々と話すのではなく
「A+が取れるよう頑張ろう!」
「○○さんがこのスタンプを貰えるよう応援しているね!」
といったワクワクする声かけをしてやる気を引き出すようにしましょう。
一番上の評価を取る方法を伝えるタイミング
一番上の評価の基準は
単語テストなど、数値で計れるものは
「満点を取ったら評価がAになる」
「8割を超えたら合格スタンプ」
など、こちらも予め基準を設けて評価基準の説明の際に併せて話しておくと良いでしょう。
難しいのは、ノートまとめなど、数値で表せない提出物に対する評価です。
こちらに関しては、一旦一番上の評価基準を設ける方法以外にも以下の方法があります。
・工夫が見られる部分にスタンプを押す
・普段よりも字が丁寧に書かれていたら評価を上げる
など、本人の頑張りが見える部分に対して評価を上げるようにして下さい。
また、評価が上がった子供が居た場合
本人の前で褒めた後 、工夫できていた部分は教室全体で共有してあげると他の生徒も活気づくので活用してみましょう。
解き終えた問題の応用問題をプラスする
問題を早く解き終える子供、一クラスに一人か二人は居ますよね。
その子達は普通の問題を解くだけだと退屈してしまい、集中力に欠けてしまう事も多いです。
特に小学生に多いのが、早く解き終えた子が隣の席の生徒に話しかけたりちょっかいを出してしまう子も居ます。
これでは収拾が付きません。
そこで、早く解き終えた子の為に次の問題を用意しておきます。
類題を出しても良いのですが、早く解けてしまう子達に似たような問題を出してもまたすぐ解き終えてしまい、退屈してしまいます。
そこで、これまでの知識で使える応用問題や、クイズを用意してみましょう。
昨今のクイズブームにより、クイズに関する本は沢山販売されているので一冊手元に置いておくと何かと便利です。
また、入試問題や一つ上の学年の問題をヒント無しで解かせてみるのも良いです。
その際、「早く問題が解けたから入試問題にチャレンジしてもらう。今は解けないのが当たり前だけど、今日教えた所までの知識で解けるようにはなっているから考えてみてほしい」と、問題の難度を予め説明しておきましょう。
そうすることで、解けた場合は子供の自身に繋がりますし、
解けなかった場合でも、後からきちんと解説した上で
「今考えた分だけ一つ賢くなった」とアドバイスする事で、学びになります。
優秀な子供程、負けず嫌いでプライドが高い傾向にあるので、問題が解けない場合に変に自信を失わせないように対応する事がポイントです。
まとめ
今回ご紹介した提出物返却の際の一工夫は以下になります。
・英語でコメントを付ける
・スタンプで評価する
・クイズを出す
・応用問題を渡す
→早く解き終えた生徒相手に有効。ただし、解けなかった場合のケアも予めしておくこと
そのほかにも、子供たちに合わせて知識が定着しそう・良さそうと思う方法があればどんどん実践してみて下さい。