こんにちは、ブラック企業卒業生のずみほと言います。
「思い起こせば、新卒の頃はお金がなかったなぁ」
そんな事が飲みの席で話題になりました。
ホワイト企業に勤める友人はこう言います。
「学生の時と比べて一気に収入が増えたからある分ついつい使っちゃったよね」
「ブランドものとかも買えるようになるもんね」
え
「ボーナスあるから多少使ってもそんなに生活は困らないんだよね」
ブラック企業出身者私、話に着いていけず。
上の例のようにブラック企業勤めとホワイト企業勤めには、金銭感覚に大きな隔たりがあります。
その原因は
・ボーナスが少ない、若しくは無い
・基本給が低い
・必要経費を会社が出さない
等、理由はまだまだあると思いますが
私の勤めていたブラック塾の場合「必要経費を会社が出さない」が主な理由でした。
今回はブラック企業がどこまでの必要経費を従業員に払わせていたのかについて
ご紹介します。
1:ゴルフ用品
こちらは前回記事で紹介しました通り
上司の接待の為に使用するゴルフバックやゴルフウェア等の一式を揃えるにかかる費用です。

コースを回る予定で揃えるよう命じられたので、全て揃えるのに7万程度かかりました。
世の中にはゴルフバック支給のホワイトな会社もあるようで、思わず自分の不遇さを感じてしまいます。
ちなみにこのゴルフバックを売り飛ばした結果
300円になったわ pic.twitter.com/9jh1IDnPDY
— ずみほ (@zumho) September 5, 2018
こうして経済は回っているんだなぁと虚しく感じました。
2:学力試験にかかる罰金
こちらも前回の記事で紹介しているので、そちらをご参照下さい。

学力試験に不合格だった場合、一科目につき500円支払われる奇妙な制度。
こちらが支払った罰金は社長へのお茶代として用いられるとのこと。
そのくらい会社経費から出してくれよ・・・
3:社員証ケース
「社員証を首から掛けて身分証明をすることが義務づけられている」
こういった企業は数多くあると思います。
町中でも社員証をつけて行動している人も見かけますよね。
ブラック塾ではその後にもう一つ文言が付け加えられました。
「但し、社員証ケースは支給しない。安物のケースを使用すると社員としての威厳が損なわれるので
最低3千円以上のケースを購入すること。」
そこにあえて規定を設けるなら会社至急で良いものを支給すれば良いのに
会社の悪口・不満を訴えると始末書の刑が待っていたので誰も何も言い出せない空気に何も出来ませんでした。
4:タブレット付属機器
入社後、タブレットが支給されました。
使い方の説明があった後の上司の一言
上司「ただし、タブレットだけだと仕事にならないからキーボードとマウス、ケースも自分で揃えてね。」
だったら最初からノートパソコン支給してください。
こういった「本体は渡すが付属物が無いと使用出来ない仕組み」が数多くあり
なくなく自分の少ない給料から絞り出して購入せざるを得ない状況によく陥りがちでした。
ずるい仕組みだと思います。
5:車
一番大きかった買い物がこちらです。
新卒で車を購入する人も中にはいらっしゃるでしょう。
それは、あなたの勤め先の何割の方でしょうか?
私が勤めていたブラック塾では、もれなく100%の社員が自分持ちの車を持っていました。
というか、もれなく全員入社までに車を購入することを命じられます。
その理由としては
・校舎間移動が多いので、一概に定期券を支給することができない。
・定時が22:30までなので、田舎の校舎だと電車が動いていない為。
この二つを挙げられましたが、実際は
・サービス残業が多すぎて帰宅時刻は早くとも日付を越えてしまう為
・アルバイトが突発で休んだりした場合の突然の校舎移動が多い為
あたりが実際車通勤にしていた理由だったと思います。
また、軽自動車での通勤も認められていましたが
・1日60~70キロ走る
・毎日深夜帰り
・突発の校舎間移動の場合、高速道路の使用が命じられる
こんな理由で、軽自動車での通勤はよほど体力に自信がある人しか出来ないので
ほとんどの社員は普通車で通勤していました。
ちなみに、例に出てきた高速代は基本的に個人負担です。
あらゆる場面で会社がお金を出してくれません。
また、冬場は田舎の校舎に入る際雪道も通らざるを得ないのですが
もちろん社用車すら出してくれない会社がスタッドレスタイヤに変える費用なんて
出してくれるはずもなく。
事故った場合の保険は個人負担です。
業務時間内に起きた車両事故も労災が適用された例は見たことありません。
ボーナスは半年に一度支払われましたが
殆どの社員が車両の修理代に持っていかれていました。
まとめ
ブラック企業に入ると見も心も疲れ果てる上
貯金もろくに出来ないままただただ搾取される事になるので
上記の例に通ずるものを感じる環境に勤めている方は
死ぬ前に逃げる準備を。