こんにちは、ブラック企業卒業生のずみほです。
初日からたくさん叫び喉を枯らし

最終的には吐き気を催すも誰にも訴えることの出来ない

まさに地獄のような研修を乗り越えてきました。
今回はその続きから綴ります。
研修最終日:部署確定
研修終了後の部署が決まるのが研修最終日の最後の時限でした。
次の日からどこで働くのかも確定しないまま研修を受けてきたので皆不安でいっぱいです。
新卒が入れる部署としては、大きく3つに分かれます。
・幾つかの地域に分かれて行う一般の塾や学校の形態を取った授業形式の「集団授業部」
・集団授業ではついていけなくなった子供や、中学受験などの特殊な勉強が必要な子を見る「個別授業部」
・高校生専門で映像授業の管理を行う「高校部」
尚、広告業界として人材募集をしている側面もあったこの会社。
「広報の仕事をしたい」と意気込んで入社した同期が半数以上だったのですが
新卒からは講師職しか入ることができず
その後10年以上勤務したほんの一握りの人間しか広報部に入ることは出来ない制度だったので
皆涙目
君達…学はあるのに入る会社間違えてるよ…
なんだか切ない気持ちになりながらも次々に配属部署が告げられていきます。
関関同立国公立勢の大半が集団授業部に回り
その中でもさらに学力試験の結果が著しく良かった数人が高校部に
私はというと
「個別授業部」に配属が決定。
研修官「個別授業部は集団授業についていけなくなった生徒の面倒を見る部署だから、出来ない気持ちのわかる君が選ばれた。」
優しく伝えたつもりでしょうが、要約すると「お前はアホやからそこしか配属させれなかった」という研修官の気持ちが痛いほど伝わりました。

ぐうの音も出ないのが悔しいところですね。
翌日の勤務先不明のまま終わる研修最終日
研修官「集団配属は明日9時に○○校へ、高校部配属は9時15分に○○校へ、個別配属は…未定らしいのでインターン先の先輩にでも聞いてくれ!」
なんだか私だけ雑すぎないですか。
というか、インターン行ってなかったら私、どうなっていたんですか。
色々突っ込みたい気持ちをおさえ、帰宅後に先輩に聞くことに。
配属初日:上下関係に支配された空間
なんとか初日の勤務先がわかったので、指定時刻の30分前に出社。
やはり30分前には全員が出社している文化があるようで私が来ることで全員が揃ったようです。徹底してるなぁ…。
と、空いてる席に着こうとした瞬間
先輩「ちょっとこっち来て!」
突然の呼び出し。
何事かと思いついていくと
先輩「今からこの部署のルールを説明するからメモだして。」
訝しみながらもメモ帳を取りだし、言われたことを書いていきました。
1、新卒は上司が来る30分前には出社すること
2、上司はいつも1時間前に出社しているので要するに1時間半前出社必須
3、出社したら会議室に来る前に事務室に挨拶に伺い、ドアを開けた時に大声で挨拶し、役職がある方が着席していたらその人の席まで行って再度一人一人挨拶すること
4、会議室に入る際も同様に、ドアの前での挨拶と役職者への挨拶を済ませてから着席すること
5、上司が自分より後から会議室に入室した場合、全員が一斉に起立し、挨拶を行う。その後、役職者→年数が上の人の順で一人一人上司に挨拶に伺い、自分の挨拶が終わるまで着席してはならない。
上下社会を守るためのルール、多すぎませんか?
突っ込みどころしかないので一つ一つ私の所感を記述します。
1、新卒は上司が来る30分前には出社すること
→研修時に聞いてない上インターン先の先輩にも教えてられていない情報がいきなり追加されています。
2、上司はいつも1時間前に出社しているので要するに1時間半前出社厳禁
→上司、そんなルール設けるならそんなに早く出社しないでください。
ちなみに、この早出の1時間半分の給料は当たり前のように出ません。
息を吐くように違法行為を犯す社風の片鱗がこんなところに。
3、出社したら会議室に来る前に事務室に挨拶に伺い、ドアを開けた時に大声で挨拶し、役職がある方が着席していたらその人の席まで行って再度一人一人挨拶すること
→インターン先の先輩に教わっていない情報その2
このルールに関しては、再度同じことを繰り返す必要性を退職するまで感じることが出来ないまま現在に至っています。
この無意味と思われる行動の意義をわかる方がいらっしゃるようでしたら、twitterからでも良いので教えてください。
4、会議室に入る際も同様に、ドアの前での挨拶と役職者への挨拶を済ませてから着席すること
→またやるんですか、同じこと。
5、上司が自分より後から会議室に入室した場合、全員が一斉に起立し、挨拶を行う。その後、役職者→年数が上の人の順で一人一人上司に挨拶に伺い、自分の挨拶が終わるまで着席してはならない。
→ということは、上司が出社したら新卒は他の人の挨拶が全て終わるまで立つことを強要されることになります。
部署の人数が多い時には15分間立ちっぱなしということもありました。
この無意味と思われる行動の意義をわかる人がいらっしゃるなら、twitterからでも良いので教えてください。(2回目)
胃の中の蛙、大海を知らず
こうして一通りのルールを教わり再度上司の元へ挨拶しに伺いました。
ですが、この時の私は知らなかったのです。
この他にも独自の上下関係を紐付けるルールがまだまだ潜んでいること
一般的な企業ではこんなルール一つも適用されないこと
この記事を読んで、似たような節が自分の勤めている会社に思い当たるという方
胃の中の蛙、大海を知らずとは良く言ったもので
自分の環境に少しでも違和感を持ったら
その違和感を大切にして、なるべく複数名の異業種の方の話を聴く機会を設けてみてください。
話を聴くなかで、違和感が増幅した場合抜け出す方法は二つあると考えます。
- 内部環境を変える
- 転職する
内部環境を変える選択とは、要は労働組合の立ち上げや、労基への訴え・上役への提言などが挙げられます。
成功した場合はその後の会社の風向きを良い方向に変えることも出来るのですが会社の体制を丸ごと建て直す事になるので相当の労力と長年勤めた上での信頼等が重要になってきます。
最悪の場合、上から丸め込まれ、さらに劣悪な環境にて働かなければならないことも有り得ます。
そのため、私は自分が逃げる「転職」という道に進みました。
他人や外部の人間を変えることに比べたら自分を変える方が遥かに楽ですし、
何度もやり直しはできます。
胃の中の蛙になってしまった事に気付いたときは
早急に行動することを勧めます。