こんにちは、ブラック企業出身者のずみほと言います。
仕事で死にそうになってるなら辞めちまえ
今回は、こんな持論を持つ私が新卒入社した企業について綴ります。
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転職エージェントからの評判
私が最初に入社した企業は東海圏ではそこそこ名の知れたチェーン 展開の塾でした。
しかし、入社前の私に教えたかった。
名が知れているからといって安全な企業とは限らない
と。
この企業を辞めるタイミングで転職期間中に
リクルートエージェントのアドバイザーさん( 転職のお手伝いをして下さる専門職の方です)にお話を伺う機会がありました。
その際に勤めていた塾の名前を出した直後に言われた一言。
「転職理由はサービス残業だよね?」
どうしてわかったんですか。
まだ会社の名前しか出していないのに。
それもそのはず。私が担当して下さったアドバイザーさんはまだ2 0代半ばにも関わらず、 この企業から転職した方を10人は担当してきたとのこと。
社員数約700人
新卒採用で約100人を毎年採る中
一人のアドバイザーさんで10人もの離職者を担当
離職率どうなってんだと後から恐れおののきましたが、 案の定非上場企業なので公表されず・・・。闇が深い。
そして、過去の猛者10人の中には、なんと夫婦で転職された方もいらっし ゃったようで
奥さんの方が企業に搾り取られ、 うつ病の診断書を持ってアドバイザーさんを訪ねたので
なかなか大変だったよ、と苦笑いしながら語って下さいました。
中に居るときには気が付かなかったですが、 中々やばい環境に居たんだなと痛感しました。
転職理由の「サービス残業」について。
一般的に、 給料の発生しない就業時間外労働の事をサービス残業と呼びます。
原則企業が従業員に残業を課す場合は、 基本給より割り増しの残業代を支払わなければならないので、 サービス残業を従業員に課している企業は法律違反な訳です。
しかし、残業代を払わない企業も日本にはまだまだある訳で・・・ こんな言葉無くなるべきだと思います。
新卒入社で右も左もわからない私は、 そんな法律の存在さえ知らず一年半もの間
月100時間もの給料の支払われない時間外労働= サービス残業を続けてきました。
ここまで読んで頂けた聡明な方なら幾つか疑問に思うかと思います。
ここまでの話、色々思うところが多い方もいらっしゃると思います。
「労働組合で訴えないの?」
「労働組合でないにしても、個人で訴える人はいなかったの?」
「100時間も何やってたの?」
「通常の賃金が貰える残業とどう区別していたの?」
「勤怠管理でサービス残業を課していた事がバレるのでは?」
上から順にお答えしますね。
「労働組合で訴えないの?」
労働組合がある企業なら可能でしょうが、 案の定社長の独裁政治だった為、
あいにくそんな有り難い団体は存在すらしませんでした。
「労働組合でないにしても、個人で訴える人はいなかったの?」
結論 私の知る範疇ではいませんでした。
知らない所で訴えはあったのかもしれませんが、今でもテレビCM が民放で流れ大事になっていない事からもみ消されている気はしま す。闇だなぁ。
私の知る大半の人は訴える気力を無くして逃げるように会社を去り ました。
「100時間も何やってたの?」
「通常の賃金が貰える残業とどう区別していたの?」
賃金が発生するのが、13:30~22:30でした。
しかし、会議の招集は10:30にかかり、新卒は上司の出社1時間前に出 社し、先輩の手伝いをする事が半強制で義務付けられていたので、会議室に9:30には居る状態です。
この間の9:30から13:30の間は給料に含ません。
こうしてサービス残業時間が増えていくシステムです。
また、教師研修の一環として、月に1度学力試験があったのですが
この試験時間も給料が発生していませんでした。
学力試験に関しても、 黒い側面が幾つか出てくるのでまたご紹介しますね。
業務終了時に関してですが、こちらは運が良ければ22:30に帰 宅する事が出来ますが
通常は22:30丁度に上司へその日の業務報告を電話報告する必 要があったので
回線が混み合うと、23:00過ぎになることもありました。
さらに、大概は上司が思い出したかのように、 掲示物の張り出し等地味に時間の掛かる作業を頼んでくるので帰宅 時間は日付を超えることも多かったです。
「勤怠管理でサービス残業を課していた事がバレるのでは?」
他の企業に移って驚いた事に一つに勤怠管理があります。
通常、勤怠は出社時にと退社時にその時刻を記載するもので
起業によってはPCのログイン・ ログオフから勤怠を付ける場合もあります。
では、この塾ではどうだったかと言いますと。
出社時は、 共有ウェアの個人ページに出社ボタンがあるので押します。
退社時は、特に何もしません。
・・・。
出社ボタンを押すだけで、特に何もしません。
・・・疑問に思ってほしかったなぁ過去の私!
しかも、出社時にボタンを付けた時刻が記録される訳ではなく、 出社の有無を確かめる為だけの機能しか持たなかったこの勤怠管理 。
今なら言いたい、勤怠を管理する気概を見せろと。
当然、管理もしていないので残業代も勿論出ません。
何なら上司も言っていました。
「 なんで出勤管理はされてるのに退勤管理はされていないんだろうね ?」
いや、疑問に思ったなら人事に問い合わせてください。
というか労基に突き出してください。
似たような労働環境で働いている同士達へ
自分の会社の体制に関して疑問に思ったら
弁護士さんや労基に問い合わせて相談することをお勧めします。
今時、30分無料サービスなど低賃金の労働者に優しい弁護士さん もいらっしゃいます。
そこで異常だと気が付いてしまっても、 その環境とやりがいを天秤に掛けた上で続けていけると考えるならその職は天職だ と思うので、続けても良いでしょう。
しかし、 異常性についていくことが難しいとお考えの方は早急に転職活動に 取り掛かることをお勧めします。
皆さんに幸あれ。